軽井沢の小さなガラス工房  『てとひ』、きまぐれ雑記。


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ホールグラス。

ドイツより戻り、一週間。
自分の好奇心に向き合う、とてつもなく贅沢なひと月を過ごしてまいりました。
家族やドイツの友人たちに本当に感謝!

今回の滞在の目的はラウシャでの材料の仕入れに加え、"Hohlglas(ホールグラス)"の技術を磨くこと。
ホールグラスとは、筒状のガラス管をバーナーで器に加工したものの総称で、
ラウシャの職人たちが永く得意としてきた技法のひとつです。
悲しいことにラウシャでは年々、ホールグラスの高い技術を持つ職人の数が減り、
その技法で作られた器自体、希少なものになってきています。

滞在中、以前から興味があった、Zwiesel、リーデルの工場があるKufsteinといった、
ガラス産業の盛んな他の町も訪ねてみましたが、改めてラウシャの材料と技法が、
私にとって特別である、という実感を持つ機会となりました。
(2つの町のことについては、またブログで書こうと思います。)

ドイツでホールガラスの技術指導をしてくれた工房のボスで友人でもあるFrankから、
帰国直後に短いメールが届きました。

『やあ素子、家に戻った?
明日、コップを2個作りなさい。
ガラスは常に熱く、手の動きは止めることなく!』

すでにドイツでの日々は恋しくて仕方ありませんが、
今はこの言葉がそばにいてくれるので、日常の生活に勤しみます。

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by moto-fuji | 2016-05-09 21:36 | つくること。

近況とお知らせなど。

春の雪が積もっては融けを繰り返す、季節の変わり目。

ここ数年、この時期は大阪で10日間ほど〝突然の春”を過ごしていたこともあり、
軽井沢の冬から春への移り変わりを日々をたのしんでいます。

今年は4月から、ひと月ほどドイツへ行くことにしました。
材料の仕入れと、技術研修のためです。
できる限り仕事を納めることと現地との調整に時間を費やす毎日です。

それと、すっかりお知らせしそびれていましたが・・・
カキモリの店主広瀬さんが『隠れた名品』として趣味の文具箱vol37にてとひのガラスペンを紹介してくださいました。
Bach/小川は窯から出で来る瞬間が本当に綺麗で、毎度ひとりで感激しています。
目下、制作中ですので月内には様々な場所でご覧いただけるようになる見通しです。
どうぞよろしくお願いします。

窯出し直後のBach、美しく仕上がりそうです。
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趣味文発売中です、是非お手に。
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最後は春の日差しを感じさせるオマケ。
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by moto-fuji | 2016-03-18 10:35 | 身辺雑記。

近況。

あっという間に2月。

積もった雪はまだとけず、静か~に定番のガラスペン制作と傍らでペン先の修理など
しているこのごろです。

個人的にはひとつ年齢を重ね、色々な面で少しでも成長したいなという思いを新たにしています。
しかし、10年経ってもなかなか成長を実感できないことが・・・
手書きのドイツ語の手紙を読むこと。
ただの近況報告も、読み終えるのに時間がかかります。
それでも、文字からその人を身近に感じられるのが、手紙の嬉しいところ。

返事を考えながら、春に向けての準備をひとつずつ内側と外側から整え中・・・

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by moto-fuji | 2016-02-02 21:09 | 身辺雑記。

Merry Christmas!

12月、一年のうちでいちばん手書きで思いを伝えたくなるひと月ではないでしょうか。
その道具として、ガラスペンを選んでくれる方が増えているようで嬉しいです。

一人で仕事場にいる時間が長くなる毎日ですが、ちょっとした出会いやモノに刺激を受ける
機会に恵まれ、年明けの展示会に向け制作の追い込み中です。

この時期らしいことは何一つ出来ていませんが、オリーブの枝にラウシャのオーナメントを飾り眺めています。

よいクリスマスの一日を。

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by moto-fuji | 2015-12-25 10:42 | 身辺雑記。

ラウシャのガラスペン&展示会のお知らせ。

暑い日が続いたかと思えば、この週末は肌寒く思わずストーブを点けました。
梅雨入間近といった空模様の軽井沢です。

さて、しばらくぶりのBlog更新はお知らせ色々・・・

まずは、ラウシャの職人とコラボした“カキモリのオリジナルガラスペン”が
先月より発売となりました! → こちら
昨年末から蔵前のカキモリさん、ラウシャの職人と打ち合わせを重ね、半年・・・
ラウシャ村のガラスの美しさと職人の力を借り、
カキモリさんのお店になじむようなポップだけどちょっと懐かしい、
そんな雰囲気のガラスペンに仕上がりました。
是非、店頭でお手にとってみて下さい。


続いては、軽井沢での展示販売会のお知らせです。
今年も、スティロアート軽井沢さんとの2人展を開催します。
『したためる展』-初夏の軽井沢で『書く』をたのしむ- → こちら

ガラスならではの透明感を生かした新作、Rauch/煙シリーズも登場します。
会期は6/19-21の3日間となりますが、ご覧いただけると幸いです。

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最近は、とても素直にガラスが伸びてくれる感覚が続いています。
この調子で6月、がんばります!
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by moto-fuji | 2015-06-07 19:44 | 展示とお知らせ。

営業再開です。

帰国しました。
留守中ご迷惑おかけした皆さま、申し訳ありません。
滞在中お世話になったみんな、本当にありがとう!!

目覚めの一瞬、ドイツの風景や言葉が混ざり一瞬ここがどこなのか・・・?
と、ぼんやりしつつもいつも通りの朝を迎えています。

久々のドイツで受けた刺激を糧に一歩ずつ、がんばります。

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by moto-fuji | 2014-02-05 09:08 | 身辺雑記。

お知らせです。

新年の目標も落ち着いて定められないまま、
一月を突っ走っているこの頃です。

さて、明日15日より2月上旬まで、材料の仕入れのためドイツへ出かけてきます。
お問合せの返信等滞りご迷惑おかけする事となりますが、
ご理解くださいますようお願い申し上げます。

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春に向け試作中のペンカバーとガラスペンを携えて・・・
久しぶりの再会がたくさん待っていて楽しみです。
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by moto-fuji | 2014-01-14 11:35 | 身辺雑記。

プチトリップ。

ドイツ博物館のガラス工房から久々の便り。

師匠たちがそれぞれ、おじいちゃんになった!とかパパになった!
とかいうから、わっとなって電話をかけてみた。
案の定、みんな孫や娘に完全に狂っているらしい(笑)

嬉しい知らせ、懐かしい声。
一瞬にして心と頭をドイツへ誘ってくれます。

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by moto-fuji | 2013-11-19 18:52 | 身辺雑記。

・6話『Lauschaの娯楽。』

前回まで村のガラスのこと職人さんのことを綴ってきたLauscha見聞録ですが、
今回から数回、村人や私自身の職業からはなれた時間の過ごし方や食べもの
のことについて書こうと思います。

ドイツの都市部とは異なる日常や食も、私にとっては小さな村と人の魅力を
きわだたせてくれるものでした。
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『じゃ、このあと○○時にKegelbahn集合で!』


間借りしていた家から真っ直ぐに坂を下ること、約10分。
旧東時代には器械体操の練習場として使われていた古びた白い小屋の場所を示します。
週1くらいのペースであしを運んでいただろうか?

Lauschaでの日常の娯楽スポットといえば・・・
映画館や劇場なんかのおおきな施設ではなく、片手で納まる数のいくつかの酒場か
みんなから“Kegelbahn(ケーゲルバーン)”と呼ばれているKegel(ケーゲル)場。
Kegel はこの地方で盛んなボーリングに似たスポーツのこと。


e0198187_17474015.jpg入口の扉を開けると使われなく
なった古い練習器具が向かいの
壁越しにのぞくという、レトロ
でちょっと不思議な空間。
中では穏やかなローターとウルセル
夫妻が迎えてくれます。

ウルセル(左)は元小学校教諭で、
今も何かと村のみんなの良き相談
相手でもあるお方。
いろいろお世話になりました。

e0198187_21584384.jpgここは村で数少ない複合
レジャー施設みたいなもので
昼間はカフェとして、
夕方からは酒場として、
サッカーのビッグマッチがある
時等は、スクリーンが登場して
スポーツバーとしての機能も
併せてもっています。

2006年、ドイツワールドカップ
の時は盛り上がりました。

e0198187_1734283.jpgここのレーンは2本のみ。

ボーリングの玉より一回りちいさな
ボールには穴が無く、手のひらで抱え
持つようにして投げるのと、ピンが
9本というのがボーリングとの違い。
倒れたピンは上部につながっている
ヒモが、ガガガーっと巻き上がって
なんとなく元の位置に戻る、
という簡単な仕組みになっています。

村にはここを含め2か所、お酒や軽食とともにKegelを楽しめる施設があります。
薬局とかパン屋とかスーパーはひとつずつでした。
3600人程という村の人口を考えると…
このスポーツがいかに村人に愛されているのかわかります。(笑)

私は下手だったので、Kegelのアナログな感じと、この小さな空間がゲームで
アツくなる様子をビール片手に眺める方が好きでした。
新しいこと、話題性があること、モノにあふれていること、そういったことに
敏感でいつづけることより、その人たちなりの愉しみを大切にしている暮らしぶりは
あこがれでもあります。
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by moto-fuji | 2013-02-25 23:09 | Lauscha見聞録。

・5話『Lauscha職人の仕事机。』

初めてドイツでお世話になった工房のボスFは本当に几帳面で、
「よい仕事をするために、作業スペースは常に整理整頓しておきなさい。」と、
常々言われていました。実際、彼の作品は丁寧できっちりした印象のものが多かった。

Lauschaの職人たちの仕事場も生みだす作品とリンクするように、それぞれ印象的。
今回はお邪魔したいくつかの職人たちの仕事場を、特に向き合う時間が一番長いであろう
仕事机を中心にして、紹介します。
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Lauschaのガラス工芸を代表する技法は特別に広いスペースを必要としません。

月から金曜、毎日ほぼ決まった時間にバーナーが設置された机に向かい、
決まったペースで仕事と休憩を繰り返す。(例外もいるけれど…)
向かい合うその机の広さが職人たちの仕事場で、机上の道具や作品から時間や想いが
漂ってくるような気さえします。


e0198187_15464987.jpg*義眼職人の机

普通の会社のオフィスのような空間に
5つくらいの机が整然と配置されていて、
医療用の精密さを求められるだけに、
常に整理整頓が行き届いている印象。

ちなみに、
BGMはアンテナチューリンゲン(ラジオ)。
e0198187_15471465.jpg*マイスターB氏の机

B氏の作品は、自然のモチーフを
そのままガラスで表現したもの。
その緻密さには衝撃を受けました。
さぞや整った机と集中できる空間で制作
していることだろう。と思いきや…
ぬいぐるみ用の義眼職人の奥様とシェア。

おまけにラジオとテレビをつけっ放し。
もう体が完全に仕事を覚えてる証し。
e0198187_15473738.jpg*ラジオメーター職人の机

伺った日は土曜日で、お仕事はお休み。

白い髭を蓄えたおじいさんが何十年も
仕事をしてきた机。
無駄なものがなくて、使いたい時に
すぐに手に届く場所に道具がある。
次の仕事がいつも気持ちよく始められる
ように整えられた机は、気持ちのよい
その人そのもの。
一番目指したいと感じるものでした。

仕事をするときは、BGM無しだそう。

e0198187_15475265.jpg*異彩J氏の机

美術館などで展示するための
過去のマイスター作品のレプリカを
数多く制作しているJ氏の机。
この小さなバーナーから、
高さ40~50cmもの作品を生みだす
テクニックをお持ちのイケメン。

本人いわく、音楽と酒が好きで…
頼まれないと仕事をしないらしい
のですが。(笑)

大音量のBGM(当然ロック)と
山積みのガラス屑の机にタンクトップ
一枚で躍動的に仕事をする彼の姿は、
完全にライブを観て味わうその感覚
と同じ。


今年も残すところ僅かとなりましたが…
私の仕事場の机はまだ片付かないままでいます。
とりとめもなく書きつづる見聞録共々、来年はきちんと整理してゆこうと思うばかり。
2013年もよろしくお願いいたします。
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by moto-fuji | 2012-12-31 15:11 | Lauscha見聞録。