軽井沢の小さなガラス工房  『てとひ』、きまぐれ雑記。


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回想談。

ペンの修理をすると、ドイツの工房で見習いをしていた頃のある出来事を思い出します。
当時はペンを作る技術もまだまだで、お掃除したり店番をしながら師匠の仕事にただただ
憧れる日々。
ある日、工房にお母さんと7歳くらいの少年が先の折れたガラスペンの修理にやってきました。
朝一番だったので、工房には私一人…ど~しよ~。

母「息子が気に入っていたペンが折れちゃったの、直せる?」
私「あと一時間したらマイスターが来るので修理できます。」
母「とにかく時間がなくて、今すぐに修理してほしい。」
私「私は見習い中なので、うまく修理できません。」
母「見習い中のあなたでもいいから、とにかく折れた部分をくっつけて。」
私「仮にくっつけても、うまく書けないと思うから…」
母「それでもいいから、くっつけて。」

そんなやり取りをして、仕方なしに折れた部分を熔かしつけました。
くっついたガラスペンを見てお母さんの方は喜んでくれたけれど、
家に帰ってそれを使った少年はさぞやがっかりしただろうな。
今なら…。

訳あって、ここひと月近く火を使って仕事ができずにおりました。
しばらくバーナーでの仕事からはなれて、久しぶりに燃料のコックを開け火を点けるときは
ちょっと緊張しましたが、いざ始めてみるといつも通りに手が動きました。
まだまだだけど、少しは仕事が自分の身体に染みている様なその感覚がうれしく、
それだけに、今なら、という思いがよぎります。

e0198187_1729237.jpg
懐かしの修業時代…7年経ちました。

書き心地の良さを愉しみ、永く使っていただける一本をお届けできるよう精進します。
注文をいただき、お待たせしているガラスペンも週明けより順次発送します。
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by moto-fuji | 2013-07-26 17:47 | 身辺雑記。