軽井沢の小さなガラス工房  『てとひ』、きまぐれ雑記。


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2012年 11月 28日 ( 1 )

・4話『Lauschaの伝統をつなぐ場所。』

多様化するニーズの中で職人の存在や生みだされるものの価値も変わり、
Lauscha(ラウシャ)の“ガラス職人”も例外でない、という話。
だからこそ、その独自性と歴史を再考し伝える場所と人、の役割を考えさせられます。
今回はLauschaの伝統をつなぐ人を育てる場所…
Berufsfachschule Glas Lauscha(ラウシャ ガラス職業専門学校)についてです。

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私が、Berufsfachschule Glas Lauscha に実習生としてお世話になったのは2009年のこと…。
日本でいう中学校を卒業した年齢、15歳から20代後半くらいまでの幅広い年齢層の学生が
ガラス職人の資格を得るために、3年間ここで学びます。

1881年にLauschaに造られたデッサンと彫刻の学校が職業学校に変わったのが1923年。
工房拡大のためにガラスの絵付けや、カット技法などの実践的な職業教育を行ってきたものの、
東西統一という大きな変化を受けて、90年代に入り地域の人々の意識がより伝統的なガラス
生産の方向へシフトした経緯から、現在はLauscahの伝統技法に特化した授業が行われています。


e0198187_10594187.jpg看板がないと、それと気づかず通り過ぎ
てしまいそうな小さな校舎。

いくつかの事務室と地下に作品の展示室、
右側の建物の1階が各学年ごとの実習室、
2階は専門知識や一般教養を学ぶための
教室。

私が通っていた年を最後に、趣ある建物
は取り壊されることが決まっていたので
現在は新しくなり、隙間風は解消された
だろうけど、あの雰囲気が失われて
しまったと思うと寂しい限りです…。

e0198187_1124928.jpgところで、職人の朝はやっぱり早い。

始業時間は7時15分。
ひとコマ90分の授業で間に10分休憩を挿み
午前中に3コマ、昼休憩の後午後ひとコマ。

村内から通ってくる生徒はとても少なくて、
皆、隣の町やもう少し便利な場所に下宿し
ながら、車や電車で通学している中、私は
行きはひたすら下り、帰りはひたすら上る
という通学路。下宿から学校まで片道45分
の徒歩通学、今となっては20代最後の年の
よい思い出です(笑)。

e0198187_114784.jpg学校は1年目から3年目まで、各学年10人
程度の小さなクラスにわかれていて、
実技指導教員がそれぞれ一人とデッサンや
デザインを指導する美術担当の先生が一人。

1、2年目はガラスの実習のほかに、国語
や英語などの教養科目や、専門知識の
座学や試験がありますが、3年目はひた
すらバーナーに向き合います。
使われているバーナーはすべてARNORD製で
学生は、個々の専門分野にあった一台を
与えられます。
(左は私の席があった3年目の部屋の様子。)

e0198187_1131248.jpgクラスメイトと話す中で、家業を継ぐ
ためにこの学校で学んでいる生徒より、
単純にガラスという素材やガラス職人に
あこがれてこの道を選んだという学生
の方が圧倒的に多いことを知って、
Lauschaの現状を憂う多少の気持ちも、
「この場所と人たちがいれば大丈夫!」
と思えた学校生活。
朝一からバーナーに火をつけて、黙々と
与えられた課題をひたすら繰り返す。
このスタイルを日々叩き込まれるのだから
ドイツ人の職人仕事の効率に対するその
ストイックさも妙に納得したものです。


次回は、12月。
クリスマスオーナメント発祥の地してとクリスマスに縁の深いLauschaですが…
クリスマスお構いなしで、それらを生みだすストイック(?)な職人さんたちの
作業机について書こうとおもいます。
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by moto-fuji | 2012-11-28 15:45 | Lauscha見聞録。