軽井沢の小さなガラス工房 『てとひ』、きまぐれ雑記。
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・5話『Lauscha職人の仕事机。』
初めてドイツでお世話になった工房のボスFは本当に几帳面で、
「よい仕事をするために、作業スペースは常に整理整頓しておきなさい。」と、
常々言われていました。実際、彼の作品は丁寧できっちりした印象のものが多かった。
Lauschaの職人たちの仕事場も生みだす作品とリンクするように、それぞれ印象的。
今回はお邪魔したいくつかの職人たちの仕事場を、特に向き合う時間が一番長いであろう
仕事机を中心にして、紹介します。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Lauschaのガラス工芸を代表する技法は特別に広いスペースを必要としません。
月から金曜、毎日ほぼ決まった時間にバーナーが設置された机に向かい、
決まったペースで仕事と休憩を繰り返す。(例外もいるけれど…)
向かい合うその机の広さが職人たちの仕事場で、机上の道具や作品から時間や想いが
漂ってくるような気さえします。
*義眼職人の机
普通の会社のオフィスのような空間に
5つくらいの机が整然と配置されていて、
医療用の精密さを求められるだけに、
常に整理整頓が行き届いている印象。
ちなみに、
BGMはアンテナチューリンゲン(ラジオ)。
*マイスターB氏の机
B氏の作品は、自然のモチーフを
そのままガラスで表現したもの。
その緻密さには衝撃を受けました。
さぞや整った机と集中できる空間で制作
していることだろう。と思いきや…
ぬいぐるみ用の義眼職人の奥様とシェア。
おまけにラジオとテレビをつけっ放し。
もう体が完全に仕事を覚えてる証し。
*ラジオメーター職人の机
伺った日は土曜日で、お仕事はお休み。
白い髭を蓄えたおじいさんが何十年も
仕事をしてきた机。
無駄なものがなくて、使いたい時に
すぐに手に届く場所に道具がある。
次の仕事がいつも気持ちよく始められる
ように整えられた机は、気持ちのよい
その人そのもの。
一番目指したいと感じるものでした。
仕事をするときは、BGM無しだそう。
*異彩J氏の机
美術館などで展示するための
過去のマイスター作品のレプリカを
数多く制作しているJ氏の机。
この小さなバーナーから、
高さ40~50cmもの作品を生みだす
テクニックをお持ちのイケメン。
本人いわく、音楽と酒が好きで…
頼まれないと仕事をしないらしい
のですが。(笑)
大音量のBGM(当然ロック)と
山積みのガラス屑の机にタンクトップ
一枚で躍動的に仕事をする彼の姿は、
完全にライブを観て味わうその感覚
と同じ。
今年も残すところ僅かとなりましたが…
私の仕事場の机はまだ片付かないままでいます。
とりとめもなく書きつづる見聞録共々、来年はきちんと整理してゆこうと思うばかり。
2013年もよろしくお願いいたします。
「よい仕事をするために、作業スペースは常に整理整頓しておきなさい。」と、
常々言われていました。実際、彼の作品は丁寧できっちりした印象のものが多かった。
Lauschaの職人たちの仕事場も生みだす作品とリンクするように、それぞれ印象的。
今回はお邪魔したいくつかの職人たちの仕事場を、特に向き合う時間が一番長いであろう
仕事机を中心にして、紹介します。
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Lauschaのガラス工芸を代表する技法は特別に広いスペースを必要としません。
月から金曜、毎日ほぼ決まった時間にバーナーが設置された机に向かい、
決まったペースで仕事と休憩を繰り返す。(例外もいるけれど…)
向かい合うその机の広さが職人たちの仕事場で、机上の道具や作品から時間や想いが
漂ってくるような気さえします。

普通の会社のオフィスのような空間に
5つくらいの机が整然と配置されていて、
医療用の精密さを求められるだけに、
常に整理整頓が行き届いている印象。
ちなみに、
BGMはアンテナチューリンゲン(ラジオ)。

B氏の作品は、自然のモチーフを
そのままガラスで表現したもの。
その緻密さには衝撃を受けました。
さぞや整った机と集中できる空間で制作
していることだろう。と思いきや…
ぬいぐるみ用の義眼職人の奥様とシェア。
おまけにラジオとテレビをつけっ放し。
もう体が完全に仕事を覚えてる証し。

伺った日は土曜日で、お仕事はお休み。
白い髭を蓄えたおじいさんが何十年も
仕事をしてきた机。
無駄なものがなくて、使いたい時に
すぐに手に届く場所に道具がある。
次の仕事がいつも気持ちよく始められる
ように整えられた机は、気持ちのよい
その人そのもの。
一番目指したいと感じるものでした。
仕事をするときは、BGM無しだそう。

美術館などで展示するための
過去のマイスター作品のレプリカを
数多く制作しているJ氏の机。
この小さなバーナーから、
高さ40~50cmもの作品を生みだす
テクニックをお持ちのイケメン。
本人いわく、音楽と酒が好きで…
頼まれないと仕事をしないらしい
のですが。(笑)
大音量のBGM(当然ロック)と
山積みのガラス屑の机にタンクトップ
一枚で躍動的に仕事をする彼の姿は、
完全にライブを観て味わうその感覚
と同じ。
今年も残すところ僅かとなりましたが…
私の仕事場の机はまだ片付かないままでいます。
とりとめもなく書きつづる見聞録共々、来年はきちんと整理してゆこうと思うばかり。
2013年もよろしくお願いいたします。
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by moto-fuji
| 2012-12-31 15:11
| Lauscha見聞録。
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