軽井沢の小さなガラス工房  『てとひ』、きまぐれ雑記。


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・3話『Lauschaのガラス事情。』

時間の経過の中でモノの価値や仕事のスタイルはすこしづつ変化していきます。
伝統のあるLasucha(ラウシャ)のガラス工芸や職人を取り巻く環境も、然り。
今回は、Lauschaのガラス工芸の現状(職人事情)についてです。

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Lauschaでは今も家内制手工業の形態で、多くの人がガラスの職に就いています。
村の通りを歩くと家ごとに小さな看板と、窓辺にはそこで作られているガラス製品や
職人がバーナーに向かい制作している様子を眺めることができます。

ひとことで「バーナーでガラスを加工する仕事」といっても、生みだされる製品により
材料の形状や制作過程、職人自身の資格などが異なります。
Lauschaの主要な工芸品として制作されているのは…
・Glasauge(ガラスの義眼)
・Christbaumschmuck(クリスマスのオーナメント)
・Massivglas(動物や人形などのかたちのガラス細工)
・Hohlglas(筒状の材料で作る器などのガラス細工) といったところ。
いずれの分野も、身体とガラスと道具が一体になった職人の淀みない技を目の当たりにすると、
同じ作り手としては、ただただ感動。そしてやっぱり憧れるのです。

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(雄山羊のオブジェと医療用の義眼。仕事の質の高さが細部にわたり感じられます!)         

そんな伝統の技術や、それによって生みだされたさまざまなモノたち。
そういうものが時代や社会の価値観によって脆弱なものになってしまう現象が
Laushaの村でも確実に起こっていて、個人的に寂しい思いでいっぱいでした。

敗戦による国家の分断(社会主義)とベルリンの壁崩壊後の再統一(資本主義)という変化
のなかで、生産性ばかりが重視され職人仕事の価値は薄れてしまいました。
よりよい収入を得るために、本来作りたいものを諦め、義眼職人になった者。
(医療用の義眼職人になるためには、その技術を6年かけて習得する必要があるので専門性の高さから、
高収入が期待できるとのこと。)

技を捨て、村の高台にできた工業ガラスの工場作業員になった者。
代々続く工房を閉じ、無縁の職に就いた者・・・。
そんな村人の中に交ざり、四方山話に耳を傾ける日々の中で感じたのはやはり、いまだ残る
東西の経済や文化の差。
その中で、「ガラス工芸じゃ食えない。」という理由から、後継者が育ちにくく、職人の多くは
生活や仕事の新たなスタイルを模索しているのが現状です。


一方で、
私が通っていたガラスの職業訓練学校には職人を目指す学生が各地から集っていたのも事実。
よい技と伝統は、常に見直されるべきだし、確実にここで受け継がれるのです。
次回は、その学校や授業の様子について書こうと思います。



==余談==
仕事の後、夕食の後、お決まりの場所で仲間とビール片手に憂さを晴らすのが職人の日課(?)。
「日本はガラスどうなの?」
「ガラスに限らず伝統や手仕事は、似たような状況。」そんな話もしたっけ・・・。
濃いメンツですが、皆心やさしく、真面目です。

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by moto-fuji | 2012-10-30 18:51 | Lauscha見聞録。

朝の庭をあるく。

ぐちゃぐちゃな夢を見て早く目が覚めた。

本を読んだりラジオを聞いたりする気にならないので、とりあえず外へ。
全く手入れしてない裏庭は東に向いていて、枯れかけの草木の色をくっきり映す。
鳥の声と枯れ草の音しかしないこの空間に身を置くと、自分もちゃんと、ただの動物。

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仕方なしに、ヒトに戻って今日も少し仕事しますけど。
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by moto-fuji | 2012-10-20 08:09 | 身辺雑記。

今日の一本。

毎日同じモノを作っていても、理想のカタチを作るって難しい。
直接手で触れて、削ったり、縮めたりできないので、痒い所に手が届かない!
という場面にあいかわらず、多々、出くわします。

その痒い部分(大体1、2mmってとこ)をなんとかしようと2時間くらい平気で経って、
結局気に入らなくて、その時間をあきらめガッシャーン!!
みたいなこともしばしばです・・・

今日の一本は、素敵です。満足です。
レントゲンみたいにしても、満足です。
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このくびれのとことか、ここのラインとか、ここの模様の感じとか、、、
この感覚を目指して繰り返す毎日でも、ときどき今日のような一本が生まれる。

自分にしかわからないこだわりで、同じモノを繰り返し作っている様は、
みる人によっちゃぁ退屈かもしれないけど、
今日のような感覚を一人でかみしめるような時間が合ってるようです。
いまさら(笑)
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by moto-fuji | 2012-10-16 19:53 | つくること。

変えてみた。

10月、いろいろ変わり目のシーズン。

身近におきた(おこした)変化…
今日、思いつきで作業台の前の椅子を5センチほど下げてみた。
顔がバーナーの吹き出し口に近くなった分熱いけど、肘と足のポジションがいい感じ。
今まで2年間キープしてきた作業台と椅子と自分の関係は何だったんだ、と反省。

お昼はデッキで食べることにした。
最近まで日中は表面温度が高すぎてごろごろできなかったのが、すっかり適温に。
仕事場は炎の色が良く見えるように暗く閉め切ってあるので、この解放感ときたら!
いつものコーヒーも外で飲むとやたらおいしい、と沁みる。

ささやか過ぎる変化の割に自己満足度がたかくて(笑)。

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by moto-fuji | 2012-10-04 21:29 | 身辺雑記。